遺品整理とゴミ処分。大切なものと手放すべきもの

ご家族や近しい知人がお亡くなりになった際、程度の差こそあれ、遺品整理と処分をおこなう必要性に迫られます。遺品とは故人の大切なお品でもあるため、残すものと捨てるものの区別をつけることが難しいものです。

とはいえ、故人様の持ち物をすべて残しておくことも現実問題として難しい場合が多いため、どこかで線引きを引く必要があります。

まずは「残すもの」と「捨てるもの」を仕分ける

まずはじめに、遺品整理を行うに当たっては仕分けが必要です。数ある遺品の中から「残しておくもの」と「捨てるもの」に区別しなくてはなりません。また、必要なものでもその分類は多岐に及びますので、まずは大まかにダンボール箱などに分けておくと後から整理がしやすくなります。

作業スペース確保のため明らかなゴミから処分する

残された遺品の量にもよりますが、整理にあたってはある程度のスペースを確保が必要になります。たんすや押入れなどから遺品を取り出していると、あっという間に床一面は荷物の山となってしまいます。そこで、まずは明らかに必要ないと思うものは処分していくことが大切です。

なお、後々のゴミ処分の段階をスムーズに進めるためにも、地域の分別方法に従ってゴミ袋に入れるようにしましょう。また、大型の家具・家電はそれだけで場所を取るものですので、不用品回収や大型ゴミとして、あらかじめ部屋から持ち出しておくことが理想です。とにかくまずは、「残すもの」と「捨てるもの」に大きく分別して作業を進めることが、遺品整理をスムーズに進めるコツです。

処分の判断が迷うものは「保留ボックス」へ

遺品の中でも確実に取っておくもの、あるいは捨てるものと分かっていれば問題はありませんが、中には判断に悩むようなものもあります。そういったお品に対して、逐一迷っていると時間ばかりが経過していきます。「熟考した末にゴミ袋に入れてしまったけれど、やっぱり手放せない」といった状態になるといつまで経っても遺品整理は終わりません。

このような事を回避するために、迷った時は後から選別するものとして別の「保留ボックス」に収納することがおすすめです。他のダンボールと間違えないように赤色マジックなどで「保留」と書き、あらかたの分別が終わった段階でじっくり考えるようにしましょう。

「残すもの」と「捨てるもの」までは比較的スムーズに進むことが多いですが、判断がつかない所で手が止まってしまうことが、遺品整理が進まないもっとも大きな原因となります。

重要な書類や貴重品は必ず親族と相談する

遺品整理を進めていくうえで、遺言書や土地の権利書、その他高額な貴重品等は、法的な効力が及ぶことが多く、また親族間でのトラブルに発展しうる要因でもあります。こうしたお品が見つかった場合は、安易な判断をせず、周囲のご親族の方と相談しながら決定を行うようにしましょう。

また、「形見分け」を行って、ご親族・近しい間柄の方に遺品を分配するといった選択肢もあります。遺品の処分にお困りの際は、形見分けも検討してみましょう。

遺品整理

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処分の判断が迷うものは「保留ボックス」へ

遺品の中でも確実に取っておくもの、あるいは捨てるものと分かっていれば問題はありませんが、中には判断に悩むようなものもあります。そういったお品に対して、逐一迷っていると時間ばかりが経過していきます。

「熟考した末にゴミ袋に入れてしまったけれど、やっぱり手放せない」といった状態になるといつまで経っても遺品整理は終わりません。このような事を回避するために、迷った時は後から選別するものとして別の「保留ボックス」に収納することがおすすめです。他のダンボールと間違えないように赤色マジックなどで「保留」と書き、あらかたの分別が終わった段階でじっくり考えるようにしましょう。

「残すもの」と「捨てるもの」までは比較的スムーズに進むことが多いですが、判断がつかない所で手が止まってしまうことが、遺品整理が進まないもっとも大きな原因となります。

遺品整理と不用品回収・清掃について

遺品整理には多かれ少なかれ、不用品の処分と清掃が付随します。通常の可燃・不燃ごみで捨てることができるものは、地域の回収方法に従ってゴミ処分を行なうことができますが、量が多過ぎる場合はご近所の迷惑にもなりますので、数回に分けて処分する必要があります。

清掃に関しては、遺品の分別と並行した方が効率が良いこともありますので、あらかじめ最低限の清掃道具を準備しておくと良いでしょう。遺品の分別に時間が掛かる場合は、掃除を後日に予定しておき、何人かで一緒に行なうとスムーズに進めることができます。

ただし、お部屋の状況によってはゴミ処分だけではなく、においや汚れが染み付いてしまっている場合もあります。そういった場合、作業が長引くだけではなく、市販の洗剤や消臭剤だけでは対処しきれないケースもありますので、専門業者に依頼することも1つの方法案です。

遺品整理業者に依頼する場合

専門の業者は、遺品整理だけではなく、ゴミ処分・清掃まで一貫して対応できる会社もあります。ご依頼者様がある程度まで分別し、手に負えない部分のみを弊社のような専門業者にお任せ頂くことも可能ですし、時間・体力的な問題から作業の一切を承ることも可能です。

業者によって設定している料金体系に違いがあるので、依頼される場合はあらかじめ見積りをとっておきましょう。電話やメールでのやり取りももちろん可能ですが、実際にお荷物の量や周辺環境を拝見しなければ、正確なお見積もりの算出が難しいケースが多いため、無料訪問見積もりに対応した業者を選ぶことが大切です。

なお、当日になってから、不当な追加料金を請求する悪徳業者も残念ながら存在するようですので、見積もり金額から変更の無い、明瞭な料金設定を行っている業者を選ぶようにしましょう。

生前整理を行う場合

故人様がお亡くなりになった後に遺品整理を開始したり、そこから業者選びを行う場合、法要や行政への手続き等で忙殺されてしまうケースがよくあります。特に故人様のお住まいが賃貸物件である場合は、退去日の問題等から、お荷物の運び出しや清掃まで慌ただしいまま対応する必要があります。

こうした問題を前もって回避するために、近年では生前整理を利用されるお客様も増えてきました。遺品整理は単なる清掃や不用品回収、ゴミ処分とは違い、故人様との思い出と向き合いながら礼を尽くして行うデリケートな作業です。

大切なお品の数々を不用意に捨ててしまうといった、後悔が残らないようにしっかりと取り組みたいものです。

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