遺品整理を代行業者に頼むメリット・デメリットと業者の選び方
遺品整理とは、お亡くなりになった故人様を偲びながら、お持ちであったお品物や家財などを整理することです。かつて遺品整理はご遺族が行うものとされていましたが、近年では体力的な問題や、お住まいの場所による理由などから、遺品整理を代行する業者を利用する方も増えてきました。
しかし、遺品整理はそう何度も経験するものではないため、いざ業者に依頼するにも「どこにお願いすれば良いか分からない」といった疑問をお持ちの方も少なくないかと思います。
今回の記事では、遺品整理を業者に依頼するメリットとデメリットを詳しくお伝えするとともに、良い遺品整理業者を見極めるポイントについてご紹介します。これから遺品整理を行うといった方は、お取り組みの前にぜひご参考にされてください。
遺品整理を業者に依頼するメリット
遺品整理を業者に依頼するメリットは、主に次の4つが挙げられます。
時間をかけずスムーズに遺品整理できる
遺品整理は大きく分けて、以下の4つの作業にわかれます。
分別
清掃
搬出
処分
専門業者に依頼すれば、お客様が関わる部分は「分別のみ」となります。清掃・搬出・処分といった面倒で体力がかかる作業をせずに済ませることができます。
また、時間がどうしても取れないといった方は、作業の最初と終わりのみ立ち会い、あとは業者に任せるという事も可能です。「故人が住んでいたアパートを早く引き払う必要がある」「遠方から来たので短期間で済ませたい」というお客様にとって、業者による遺品整理はメリットがとても大きいといえるでしょう。
精神的な負担を和らげる
遺品整理は精神的につらい気持ちをともなう作業です。「故人様の思い出がよみがえり整理が手につかない」「使わないと分かっているものでも処分に踏み切れない」という人も多くいらっしゃいます。故人様がお亡くなりになって10年経っていても、整理が進まずに遺品がそのままになっているというケースも珍しくありません。
専門業者があいだに入ることで、遺品整理がスムーズに進み、家族の精神面でのダメージを抑えてくれます。
不用品を処分してもらえる
遺品整理で分別された大量の不用品を自分たちで処分するとなると、多大な労力がかかります。また、自治体によってごみのルールが異なるため、その複雑さや手続きの煩雑さにストレスをお感じになる方も多いでしょう。
さらに、ベッドや食器棚、婚礼ダンスなどの大型家具は、複数の人数がいなければ運ぶことが難しいものです。
信頼できる専門業者であれば、不用品を適切に処分することが可能です。また、大きな家具の運搬も任せることができるので、体力面での負担も軽減されます。
買取やお部屋の原状復帰のサービスが受けられる
遺品の中には貴金属や骨董品、まだ使える電化製品など、市場価値があるものが多く見られます。弊社グリーンハートでは、ご遺族様がお引き取りにならない場合は、買い取りが可能な例もあります。
遺品整理の金額より買取金額の方が多かったというケースも中には存在するため、価値がありそうなものは遺品整理を行う時まで処分しないように気を付けましょう。また、お部屋の原状復帰を行うサービスなど、業者によってさまざまなオプションがあります。
買い取り業者や清掃業者など個別で手配する必要がなく、一括で請け負うことができるため、お客様にとっても大きなメリットになるといえるでしょう。
遺品整理を業者に依頼するデメリット
遺品整理を代行業者に依頼するメリットは多くありますが、一方でデメリットが存在することも事実です。
費用が発生する
遺品整理業者に依頼すると人件費や処分代など、さまざまな費用がかかります。ご家族のみで遺品整理をすれば費用は最小限に抑えることができます。
故人様の遺品が少ない、時間に余裕があるといった場合には、ご遺族のみで遺品整理を進めるのも良いでしょう。
トラブルを招く可能性がある
遺品整理の需要が高まったことに伴い、業者の数は著しく増加しました。しかし、残念ながら悪徳業者と呼ばれる業者も増えており、ご遺族様がご不快な思いをされた・トラブルに巻き込まれたというケースもあります。
たとえば、当初の見積りよりも多額の追加費用を請求するケースが代表的です。見積り時から遺品の量やサービス内容が変わっていなければ、大きく金額が増える理由はありません。しかし、何かと理由を述べてお客様を言いくるめる悪徳業者は少なくないのです。
また、遺品の買取価格を相場よりもはるかに低く見積もり、低額で買い取るといった例もあります。信頼できる業者をしっかりと選び、トラブルから身を守ることが大切です。弊社グリーンハートでは、無料訪問お見積もりの際にお知らせした価格から、料金上乗せをすることは一切ございません。
信頼できる遺品整理業者の選び方
お客様にとって遺品整理とはとてもデリケートな扱いが必要なものであるはずです。業者に依頼する場合には、きちんと信頼できるところにお願いしたいものですよね。
上記のように「大切な遺品を粗末に扱われた」「高額な追加費用を請求された」といったトラブルが残念ながら起こることもあります。信頼できる遺品整理業者を選びためにも、下記のポイントは最低限チェックしておきましょう。
遺品整理の専門業者であるか
高齢化社会、親元から遠く離れた場所で生活するといった社会背景から遺品整理のニーズが高まり、最近では巷のリサイクルショップ・不用品回収業者などでも遺品整理サービスをはじめるところが増えてきました。
しかし、遺品整理は単なる不用品回収ではありません。遺品整理に際しての知識や経験が乏しいと、大切な遺品を雑に扱うなどお客様の気持ちを傷つけてしまうケースも少なくありません。
費用の内訳を明確にしてくれるか
遺品整理の費用は、家の広さや間取り、周辺環境、そして遺品の量などさまざまな項目で左右されるため、一律の料金設定での対応が難しいのが現状です。
作業実施後にもっともらしい口実をつけて追加費用を請求する業者も存在しますので、見積もりの段階で費用をどのように算出しているか、明確な説明してくれる業者を選びましょう。
古物商の許可を得ているか
遺品整理業者によっては、不用品の買取サービスを実施しているところもあります。衣類や食器といった日用品の買い取りは難しいことが多いですが、使用歴の比較的浅い家電や貴金属などは買い取りに応じてもらえることがあります。
しかし、遺品の買い取りにあたっては「古物商(古物商許可申請)」の免許が必要となります。この古物商免許は警察への申請が必要となり、過去に犯罪歴が無いかなど、厳しいチェックが課せられるため、誰でも簡単に取得できる免許ではありません。
この免許を持たずに買い取り査定を行う悪徳業者も中には存在するようですので、注意が必要です。こうした業者は査定に関する知識が浅く、不当な金額での買い取りを行うといったトラブルも起こっていると聞きますので、問い合わせの際にあらかじめ確認しておきましょう。
まとめ
遺品整理は肉体的にも精神的にも負担を伴いやすいものですが、適切な業者に依頼することでスムーズかつ的確に行うことができるものです。「どうすれば」とお悩みの方はこれらのポイントをチェックし、よりよい業者を見極めたうえで依頼すべきか検討してみましょう。