捨てられない大切な思い出の品をどうすれば?賢い遺品整理の進め方
遺品整理、それは現実問題として残されたご遺族を悩ませる課題でもあります。ご家族が亡くなった後、部屋に残されるのはたくさんの遺品。遺品のすべてを保管するということは難しいため、ご遺族が整理整頓しなければいけません。
時には思い切った取捨選択が必要になってしまいますが、その決断は大変心苦しいものです。しかし、「遺品を捨てられない」といったお悩みをお持ちのご遺族は、実はとても多いのです。このページではなかなか捨てづらい思い出の品を上手く整理するための解決策をご紹介致します。
遺品整理を業者に依頼するメリット
遺品を捨てられない理由は単純に気持ちの問題だけではなく、様々なご事情によることもあります。なかなか実施に踏み切れない理由は、主に以下の3パターンに分類できることが多いと思います。まずは現在の状況を冷静に確認してみましょう。
心情的な問題
まず、お亡くなりになった方の物を捨てる・移動させる、その行為自体に抵抗をお持ちの方は非常に多いものです。そもそも他人の持ち物に手を付けるという行為自体、あまり気が進むことではありません。
なかでも思い出の詰まった物を破棄するのは、誰しもが心苦しく思うことです。故人様が大切にされていた趣味に関するお品や、お手紙、写真などは、特に整理するのが難しいものです。
距離や時間による問題
故人様のお住まいがご遺族のお住まいから離れていると、当然ながら遺品整理にも出向きづらくなり、結果として遺品を捨てられないといったことになりがちです。ご遺族のお仕事や生活が忙しく、どうしても作業を進められないという場合もあるでしょう。
しかし、人の出入りがない部屋を長期間放置してしまうと、遺品となるお品だけでなく、住宅そのものの劣化にも繋がってしまいます。また、遺品整理を行う際、持ち家や同居のお部屋ならば、多少の時間が経過して気持ちが落ち着いてから始めてもさほどの問題はないでしょう。
しかし賃貸物件の場合、契約などの兼ね合いもあるため、余計に気持ちに焦りが生じてしまい、「整理を進めなくては」「でも捨てられないし…」といった混乱状態となってしまいます。
物量や部屋の状態による問題
遺品の数があまりにも多く、どこから手を付けていいかとお悩みになるご遺族も少なくありません。特に家具、家電、書籍類は重量があるお品ですので、時間だけではなく体力的な問題も関係してきます。
また、物量が多いお部屋の場合、遺品整理と併せて清掃作業も必要になることがあります。このように、精神的な理由によるものだけでなく、物理的な要因から遺品整理がなかなか進まないといったケースは珍しくありません。
遺品を捨てられない場合の対処法
上記のように原因がわかっても、どうしても遺品を捨てられないということもあります。そういった場合、まずは焦らずに以下のような対処法をお試しください。
現状を維持する
どうしても遺品整理ができない場合は、お部屋をそのままの状態にしておき、気持ちが少し落ち着くまでしばらく保存するという対処法があります。
こまめな換気と掃除を行えば、遺品を保管しながらお部屋を維持することは可能です。気持ちが落ち着くまでの数週間ほどは、このように現状維持で対処するのも一つの手段でしょう。ただし、賃貸住宅の場合は家賃等の費用の面において難しいこともあります。
形見分けで周りに譲渡する
「形見分け」という言葉をご存知でしょうか。形見分けとは、故人様の愛用していた物や大切にしていた物を、親族や故人のご友人とで分配し贈ることをいいます。
装飾品などは親族に喜ばれることもあり、物が減ると遺品整理もスムーズに進めやすくなります。ただし、目上の方には一言非礼を詫びる、遠慮をされたら押し付けない、包装紙に包まないなど、形見分けをする上で気をつけるべきこともあります。
また、高価な物は贈与税の対象となることがあるので、その点の配慮も必要です。
現状を維持する
生前の思い出が詰まった遺品の数々は、ご遺族の手ではなかなか捨てられないものです。そういったお悩みの対処法として、遺品整理の専門業者に手伝ってもらうという選択肢もあります。
長年悩みの種だった山のような遺品類が、ものの半日で片付いたとお喜びになるお客様もいらっしゃいます。「第三者に任せるのはどうも抵抗がある」といった方でも、「手の及ばない部分だけ手伝ってもらう」という形でご依頼頂くケースもあります。ご遺族の時間・体力・精神的な問題すべてを解決できるのが、我々のような遺品整理業者です。
遺品を捨てることができず、何となく後ろめたい気持ちで毎日を送っていると、お亡くなりになった故人様も浮かばれません。
遺品の処分方法
ある程度の気持ちが落ち着き、いざ遺品を処分しようと思っても、どのように整理を進めればいいのかと迷ってしまう方は少なくありませんまず始めなければならないのは、遺品を「保管する」か「手放す」かに分類する作業です。
重要書類などは最優先でチェック
ただし、下記に代表されるものは法律が関係してくるケースが多いため、最優先でチェックしておく必要があります。
■遺言書
■現金・通帳・印鑑等
■各種証券・証書
■相続税・贈与税がかかるような高額品
遺品整理を行う上での注意点については、下記のページに詳細を記載していますので事前に確認しておきましょう。
明らかに不要なものから捨てる
先ほども触れたとおり、遺品整理で捨てられないお品の代表格は、故人様の思い出が詰まったものと、重量のあるものです。これらから整理を進めていくと大抵の場合、精神的・肉体的に辛くなってきますので、まずは処分しても差し支えのないものから始めることがポイントです。
市町村の可燃・不燃ごみで回収してもらえるものもあるでしょう。しかし、大方の整理がついたところから手が止まってしまうといった方が多くいらっしゃいます。そういった時が、弊社のような遺品整理業者の出番でもあります。
プロの遺品整理業者は「捨てられない荷物と気持ち」を解決します
通常のリサイクル業者や不用品回収業者では、故人様が大切に使われていたものと不用品をまとめてトラックに投げ入れ、乱雑に廃棄し、心を痛めた経験がある方もいらっしゃるようです。
しかし、遺品整理の専門スタッフならば、故人様とご遺族のお気持ちを大切にし、礼を尽くして遺品を丁寧に取り扱います。先述の通り、部分的にご依頼される方もいらっしゃれば、すべてを一任される方もいらっしゃいます。お気持ちの整理をつけつつ、現実的に作業を進めていくためにも、遺品整理を業者に任せることも1つの選択肢です。
辛いお気持ちのあまり、少し偏ってしまった考えから「捨てられない」といった結果になってしまうお客様は少なくありません。どうしても手を付けられないといった場合は、経験豊富な弊社までお気軽にご相談ください。